A.T.カーニー一次面接 | エージェント不要?外資系戦略コンサル転職

A.T.カーニー(A.T.Kearney)一次面接

 初代バチェラージャパン久保裕丈さんを輩出した業界No.4のA.T.カーニーの一次面接のレポートです。結果落ちてしまったのでその経緯をまとめます。

A.T.カーニー

A.T.カーニー

一次面接に至るまで

 A.T.カーニー面接時間は90分、内45分がケース・インタビュー(いわゆるケース面接)で残り45分がビヘイビア・インタビュー(いわゆる普通の面接)に分かれていると事前にメールで知らされていました。

 ケース問題は下記二冊の知識を前提に挑みます。面接を重ねていく中で感じたのがフェルミ推定で何かの数値を求めた後にその数値を〇倍する方法を考えて!というケース問題に移るパターンの問題を各ファームが出してくるということ。下記二冊だとバラバラな問題しか無いので自分で勝手に問題を作って解いたりして準備しました。

 例えば「YouTubeの年間動画投稿数を算出し、その投稿数を1.5倍にする方法を考えよ」という問題を勝手に作って勝手に解いたりしてました。答えの正当性が判断できないのでやりにくいかもしれませんが、個人的には本番てんぱらない様に準備しておいても良いのかなと。

一次面接(ケース・インタビュー)

 まず前半戦、ケース面接です。当日知ったのですが後半のビヘイビア・インタビューと面接官が異なりました。(一次面接から二人にお時間を頂くというありがたさ!)

 面接官は30代の男性、他ファームとは違い冬ですがネクタイはしていませんでした。こういうやわらかい雰囲気がA.T.カーニーの特徴なのかなと、とても好感が持てます。(ネクタイ嫌いなので・・)

 さて、自己紹介は3分ほどで終わりケース問題の発表。今回のお題は「成田空港のターミナル運営会社の売上を2023年に今の1.5倍にする方法を考えよ。」でした。いわゆるシンプルなケース問題。「フェルミ→ケースを予習したのに!」と内心思いながら解きます。

 今回は10分で解いてくれ!ということだったので熟考する暇も無く打ち手まで10分で仕上げました。疲れた・・・ 僕が解いている間は面接官はその場で自分の仕事をしている様子でした。

 約束通り10分後プレゼンを開始しました。今回僕は売上を大きく3分割して別々に求めました。

  1. 飛行機会社(JALとか)からもらうお金
  2. 一般客からもらうお金
  3. 広告会社からもらうお金

僕が「この中で2はインパクトが小さいと思うので・・・・」と言ったところ面接官が「そうかな?ちょっと1と2を算出してみてよ!今から7分で!」とまさかのカットイン!
いきなりフェルミ推定が始まりました。。。

 初めてのパターンで多少テンパりながらも何とか試算してみました。その結果1と2で2の方が額として大きいという結果に。。。 その場で打ち手を教えてと言われたので空港のラウンジ数拡大と利用者率の向上を打ち手にして面接終了。
 一番最初に考えていた打ち手を発表すること無く面接は終わってしまいました。しかし仕事の現場は恐らくこういうことの連続なんだろうな~と。面接官は終始和やかで面接の緊張感はありながらもリラックスして挑めたかなと思います。

一次面接(ビヘイビア・インタビュー)

 さて後半戦です。次も30代の男性の面接官でした。この人もネクタイをしていない、、、これはA.T.カーニーの特徴かな?と思いました。(たまたまでしょうけど・・・)

 全体的に対話形式で僕自身の話をさせて頂きました。表面上の志望動機を聞かれるというよりは社会人でどんあ仕事をしてきて、その中でどんな軸を確立して、でその結果なぜ弊社を・・・といった内容を流れるように会話させて頂きました。

 その中で「正直今のところ君が戦略コンサルを目指している理由に納得が出来ていないんだよね・・・」といったことも言われてしまいながらも一生懸命自分の想いを伝えました。

 一点事前に準備しておいて良かったな~と思ったのは、下記本で最低限のコンサル業界の知識や働き方のイメージを掴んでいた点です。面接では特に「なぜ戦略コンサルなの?」という部分を掘り下げられました。その際に本を読んでいたことで最低限の前提を共有出来ていた気がしたので、A.T.カーニーを受けられる際は得に事前にコンサル業界のことを勉強しておくことをお勧めします。

本はイラストもあり読みやすいので、通勤時間の電車内で読むことが出来ます。

 最終的に面接官の人に納得して頂けたのかは正直不明ですが、言いたいことはある程度言えたかな~と思うので満足して部屋を出ました。後半の面接官も雰囲気がとても柔らかくで好印象でした。素直に「入社したいな~」と思えました。

 ただ一点「・・・ん?」と思ったのは私が最後に「今後会社の規模は拡大する方針とのことですが、規模拡大の際に社員の質をどのように保つのでしょうか?」と聞いたところ「既にいる質の高い社員が外へ出ていかないように、社内の働く環境を整えることです」と答えられた点です。

 僕が外資系コンサルティングファームに興味を持った下記本には「質の高い社員が卒業して各界で活躍することによって、若い優秀な人が入社してくる。このサイクルがレベルの高い社員が集う仕組みです。」といったことが書いてありとても素晴らしいサイクルだなと感じていました。A.T.カーニーに関しては普通の日系企業と同じく優秀な社員を囲い込んでしまうのかな~と感じました。
僕は数年で次のステップに移りたいと考えているのでそこは唯一合わないな・・・と感じてしました。

おわりに

 6日後に連絡が来て結果は不採用。凄く残念ではあったのですがケース・インタビューの感触も悪くなく、その後のビヘイビア・インタビューでも言いたいことは全て言えたので悔いは無いです。純粋にご縁が無かったのでしょう。

 落ちた理由を聞いたところ教えてはくれませんでした。笑 ここに関してはローランド・ベルガーは教えてくれたので残念でした。落ちた経験が次に活かせない。。。
 大手企業ほど教えてくれませんよね~クレームとかのリスク回避でしょうけど・・・

 

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